AWS DBマイグレーション Webセミナー 「商用データベースをAWSへ移行しよう」(株式会社システムズ様 主催)に登壇しました
コンバンハ、千葉(幸)です。
株式会社システムズ様主催の、「AWS DBマイグレーションWebセミナー[第2回] 「商用データベースをAWSへ移行しよう 〜 Amazon Auroraへの移行で実践するDBマイグレーションのポイント 〜 」のセッションに登壇しました。
セッションにおいては、「AWS移行のポイントからAurora利用で加速させるクラウド活用まで」というテーマでお話をさせていただきました。
当日お話した以下の観点から、概要をご紹介したいと思います。
- 1.AWSの基礎
- 2.AWS移行の進め方と検討ポイント
- 3.AWSのRDBサービス 〜 Amazon RDS と Amazon Aurora 〜
目次
- 目次
- セミナーの形式
- 1.AWSの基礎
- 2.AWS移行の進め方と検討ポイント
- 3.AWSのRDBサービス 〜 Amazon RDS と Amazon Aurora 〜
- クラスメソッド社における移行事例紹介
- システムズ様のセッション
- 終わりに
セミナーの形式
Zoomを利用したウェビナーの形式で行われました。1人だけラフな格好になってしまいましたが、それもクラスメソッドらしいかなと思いそのままにしました。
(自室からの登壇でしたが、直前から救急車が行き交っており、セミナー中にサイレンの音が入り込まないかな、という懸念がありました。無事、入り込む結果となりました。)
1.AWSの基礎
なぜAWSが選ばれるのか?という観点から、こちらで紹介されている10の理由を軸に、AWSの特徴をご紹介しました。
好きな時に好きなだけリソースを使うという考え方、マネージドサービスの活用、高いセキュリティレベルといった、オンプレでシステムをホストする場合と比較した場合のメリットをご紹介しました。
また、豊富なAWSサービスが利用できるというメリットの一方、キャッチアップが大変という胸の内もご紹介させていただきました。
(画像は上記サイトより引用)
ユーザーの皆様には、無理に全てを調べるのではなく、ユースケースに合致したものを選んで活用いただきたいと考えています。
2.AWS移行の進め方と検討ポイント
大きく以下の3つのフェーズに分かれます。
- 計画フェーズ
- 移行フェース
- 運用フェーズ
計画フェーズ
何のために移行をするのかという目的の定義、目的に基づいた定量的な目標の定義、そしてPoCの実施が重要になります。また、PoCにおいてAWS上の環境を設計する際は、AWS Well-Architected Framework という設計原則を拠り所とするのが有用です。
クラウドの移行方式は 7つのR という言葉で表される方式がありますが、どの方式を選定するか、というのも計画フェーズの考慮事項です。
(参考)【レポート】ビジネスの移行を始めよう(ENT205) #reinvent 2019
移行フェーズ
移行を手助けするツール・サービスとして、AWSが用意しているものは多々あります。ユースケースに応じて活用してください。
DBの移行の手助けとなるツールとしては以下があります。
前者2つに関しては、システムズ様による後続のセッションで実際に使用したデモが行われました。何となく使用イメージをつかみたい、ということであると、少し前のものとなりますが、こちらの記事が参考になるかと思います。
運用フェーズ
移行を実行しておしまい、ではなく、クラウドを前提とした運用モデルに再構築する必要があります。オンプレの運用をそのまま引き継いだだけでは、メリットを享受しにくい側面があります。
AWSにおいてはほぼ全ての操作をAPIベースで操作できるため自動化が行いやすい素地があります。一方で過度の作り込みは保守性を下げるデメリットが発生しやすいため、なるべく既存のサービスの組み合わせで実現する思想も大事です。
運用自動化を担ってくれるAWSサービスの一例として、以下を紹介しました。
このようなマネージドサービスやSaaSを活用し、クラウドに即した運用モデルを構築いただきたいと思います。
3.AWSのRDBサービス 〜 Amazon RDS と Amazon Aurora 〜
RDSとAuroraそれぞれの概要と両者の違い、どちらを選定すべきかといった内容をお話しました。より詳細な製品の情報は、以下をご参照いただくとわかりやすいです。
特に、Aurora と RDS どちらを選ぶべきか?という観点では以下のエントリに分かりやすくまとまっています。当日もご紹介させていただきました。
また、QAにおいて「Auroraを選定するメリットは?」という質問がございました。システムズ様の「ストレージの分散による高い耐障害性」「RDSと比較した際にコストは高くなりがちだが、その分得られるメリットを鑑みるとパフォーマンスが良い」というご回答が大変参考になりました。
クラスメソッド社における移行事例紹介
セッションにて軽く触れさせていただいた事例は以下の通りです。
システムズ様のセッション
セミナーの2つ目のセッションとして、「実際にAWSへデータベース移行を実践してみよう!~ DBマイグレーションをAWSの移行ツール活用デモで解説~」が行われました。
AWS Schema Conversion Tool(SMT)、AWS Database Migration Service(DMS)を使用した実際の作業を、AWSマネジメントコンソールで実行した際のデモを交えて説明されており、大変参考になりました。
デモの内容は以下のコラムに丁寧にまとめられています。
また、システムズ様の移行の事例のご紹介や、移行の際に用いているヒアリングシートのイメージ、移行ツールを用いた際の費用感など、移行を検討されている方にとっては非常に有益な情報が目白押しでした。
終わりに
登壇者の立場でしたが、大変勉強させていただきました。参加いただいた方、運営の方には改めて御礼申し上げます。
当日はOracle、SQL Serverといった商用データベースを利用されている方の参加が多く、DBの仕様に基づく具体的な懸念等もQAの場で上がりましたが、システムズ様が詳細にご回答されていました。(QAにおいて私の出番は一切ありませんでした。。)
同様のセミナーが開催される可能性もありますので、興味がある方はシステムズ様のセミナーの情報をチェックしてみてください。
https://systems-inc.mrc-lp.com/seminar/
以上、千葉が自宅からお送りしました。